友達の話その2
わたしは今、関東に住んでいる女子大学生です。
小学四年生のころからずっと続けているバレーボールを生き甲斐にして今まで生きてきました。
小学生のときにはクラブチームでプレーし、中学生のときには都大会に出場するほど熱中してバレーボールをやってきました。
そしてわたしが高校生になったとき、本格的にもともと女子バレーボール部が強かった高校への進学を成功し、バレーボールをまた本格的に始めたことによって筋肉を蓄えていくと同時に脂肪がどんどん増えてしまいました。
週に一回のウエイトトレーニングによって、どんどん増えていく筋肉は見た目を豹変させてしまうほどでした。
すると、今まで着ていた私服やバレーボールウェアの中にサイズがキツくて着れない服がでてきて、それはどんどん増えていきました。夏休みに海やプールに遊びに行くにも、水着を着て体を出すことにすごく抵抗を持つようになり、とてもつらかったです。
人前に出るということだけでも、「あれ、こんなにこの子太ってたっけ?」と思われるのではないかという恐怖に襲われて、ビクビクしていました。
そこでわたしは、ダイエットを決意しました。
わたしは当時友だちや部活のメンバーたちの間で流行っていた炭水化物抜きダイエットに挑戦してみることにしました。
詳しいやり方などは知りませんでしたが、言葉の通り普段食べる三食からごはんやパン、麺類といった炭水化物を徹底して食べないようにしました。
もちろん間食は禁止にして、野菜や卵などを多く食べる生活が始まりました。
自然と、ついでにこれもやめようあれもやめようという心も働き、甘い飲み物なども控えるようになりました。
どうしてもお腹がすいてどうしようもないときは、水を飲むことで痩せようと努力しました。
自分の心に負けそうな毎日を送るのは、正直とてもつらかったです。
わたしにとって大好きなご飯を我慢するという忍耐もそうですが、炭水化物を抜くことによる身体のエネルギー不足で部活に精を出せませんでした。
いつもよりも反射神経が鈍くなり、プレーが思い通りにいかなくてムシャクシャしていました。学校の授業中であってもすぐ寝てしまったり、聞いていても頭に全然入ってこなかったりして、毎日の活力はどんどん失われました。
結果としては、体重は1ヶ月でマイナス3キロも減らすことができ、着れなかった私服も着れるようになったのですが、そこから解放されたことによるリバウンドが笑えないくらいに酷いものでした。
炭水化物抜きダイエットの効果は確かであり、挑戦した人はそれなりの覚悟も必要だしとても大変なので痩せるはずなのですが、ただ1つの欠点はリバウンドです。
リバウンドしてしまったら、今までの頑張りも努力も我慢も全て水の泡になってしまいます。実際にわたしは、リバウンドによって5キロも増えてしまいました。
今まで我慢していた分などによる衝動でとてつもない量を食べてしまいました。
炭水化物抜きダイエットをしていたころの反動でしょうか、自分の身体の中のエネルギーが全然ダイエットをする前のころのように戻らないのです。
食欲がおさまることもなく、しかし健康状態も戻らないままの月日が経ちました。
炭水化物抜きダイエットに挑戦したころから早3年が経った現在は、他のダイエット法を試して健康にも気を使いながら過ごした結果、理想の体重で毎日を過ごせています。
炭水化物抜きダイエットは効果が絶大だとは思うのですが、継続は難しいでしょう。
それに健康にはとても悪いです。今の時代には炭水化物抜きダイエット以外にも効果のあるダイエット法はたくさんあるはずなので、どうか他の方法でダイエットをして欲しいです。